Access vs. FileMaker、どっちがいい?
日報や顧客管理など、社内業務を効率化するためのシステムを導入したいと考えたとき、できるだけコストを抑えて構築できる方法を検討する必要があります。
まず、一般的な選択肢としてグループウェアを活用する方法があります。
Google WorkspaceやMicrosoft 365、サイボウズOfficeなど、多くのグループウェアには日報や顧客管理の機能が含まれています。
しかし、既存の業務フローに完全に適合させるのは難しく、自社独自の運用ルールがある場合や、細かいカスタマイズが必要な場合には、柔軟性に欠けることが課題となります。
そこで考えたいのが、「ノーコードで、自分たちで修正できるツール」 の選択肢です。
自社の業務フローに合わせて柔軟にカスタマイズできるツールとして、Microsoft Access や FileMakerの2つが候補に挙がります。
Microsoft Access
Microsoft Accessは、Office365を導入している企業であれば追加コストなしで利用できる点が大きなメリットです。
データベースとしての基本機能が備わっており、簡単なアプリを作成するのにも適しています。Excelに慣れている方であれば、比較的スムーズに使いこなすことができるでしょう。
ただし、Windows環境でしか利用できない、クラウド運用が難しいといった制限もあります。ネットワーク上での複数人利用は可能ですが、設定によっては動作が不安定になることもあり、大規模なデータ管理には向いていません。
FileMaker
一方、FileMakerはWindowsだけでなくMacやiPad、iPhoneでも利用でき、クラウド環境にも対応しているため、チームでの運用に適しています。
ノーコードまたはローコードでシステムを構築でき、ドラッグ&ドロップの直感的な操作でアプリを作成できるため、開発のハードルが低いのが特徴です。
ただし、Microsoft Accessに比べて導入コストがかかる点には注意が必要です。特に、FileMaker Cloudを利用する場合はサブスクリプション料金が発生するため、長期的なコストも考慮する必要があります。
どちらを選ぶべきか?
やりたいこと、環境によって、見極める必要があります。
Accessの良いところ
- できるだけコストを抑えたい(Office365があれば無料)
- Windows環境でのみ運用する予定
- Excelの延長線上でデータ管理をしたい
- ある程度のカスタマイズが可能な人がいる
FileMakerの良いところ
- Windows / Mac / iOS などマルチデバイスで運用したい
- クラウド対応が必要
- ノーコードで簡単にアプリを作りたい
- チームで利用する前提
どちらも「自社の業務に合わせたシステムを安価に作りたい」というニーズに応えるツールです。
「Windowsでコストを抑えたい」 場合はAccess、「クラウドやモバイル対応を重視したい」 場合はFileMakerが適しています。どのツールを選ぶかは、自社の環境やニーズ次第!
それぞれの特徴を理解し、最適なツールを選んでいきましょう!
コメント